■『NEEDLESS・セカンドサイト』■

ウルトラジャンプ5月号掲載。(2003年4月19日発売)34P

『NEEDLESS・セカンドサイト』は恒例になりかけてる
『NEEDLESS』シリーズの最新作

■ストーリー:
「そいつの目を開かせてはならない」
そう恐れられているニードレス主人公・「亜式」は 『サウスBLACK SPOT』をシマとするチーム『MADDOLL』の頭。
ある時前大戦時の武器・燃料が大量に眠っているいうウワサを聞き、第3地区の廃墟に乗り込む。
しかしそこには恐るべき秘密が隠されていた。
誰にも心を開かず孤独を好む亜式にはどんな秘密が隠されているのか?


今回は『NEEDLESS(ニードレス)』という超人がどうやって『BLACK SPOT』で生まれるのか、
という様な秘密もちょっとだけ明かされています。
また、前2作品はいずれも主人公がほぼ同一人物?だったのですが、今回は主人公がまったく違う人物で、外伝的な、読み切りらしい作品になったと思います。
是非読んでみてくださいませ〜。m(._.)m
■『NEEDLESSセカンドサイト』の裏話■
■タイトル
読み切りは毎回タイトル考えるのがめんどくさいですね。
「〜の巻」みたいな小さい題名は少しくらい格好悪くても通りそうだけど、 タイトルに魅力がないと作品自体がしぼんじゃいそうだものねえ(´Д`)。
でも『NEEDLESS』はシリーズは副題を考えるだけなので楽です。
最初の企画通り全くダメ出しも出ず一発で通りました。
NEEDLESS
『NEEDLESS』はご存じ、「必要ないもの」「不要者」みたいなNEEDLESS世界のスラングです。
軽蔑した呼び方とは逆に、市民(シチズン)や『BLACK SPOT』の住人から恐れられています。
『NEEDLESS』とは「能力(フラグメント)を持っている超人」という意味で、
「能力者」と同じ意味で使われます。
セカンドサイト
『ようこそ★ドロネシア道具店へ!』の主人公の名前も「サイト」でしたが関係ないです。
そもそも一番最初に発表した『NEEDLESS』シリーズも「『NEEDLESS 1.5』」という意味深なタイトルでした。
「1.5って何?」と殺意を思えた方もいらっしゃるかもしれませんが、
「『-死神の聖剣-』」も「『 2nd.サイト』」も、2000P以上ある原作のどの辺の物語をふくらませてシングルカットしたのかがわかる様な記号でして、要は年表みたいなモノなんです(笑。
もし連載されたときには意味が分かるようになると思われますので、石を投げないでください(笑。

副題の「セカンドサイト」は作品を読んでいただければ意味がわかると思いますが、
ウルジャンの公式サイトの次号予告で
「『NEEDLESS』セカンドサイ
になっててビックリしました(笑。
確かに「『NEEDLESS』のセカンドサイド(もうひとつの側面?)」
みたいな意味とも引っかけてもいいかなと思ってつけたのですが…。
みなさん、正しくはセカンドサイです。
その筋では普通に有名なオカルト用語なのに(T△T)。
そうそう。マンキンで出てくる「オーバーソウル」というのも有名なオカルト用語です。
「人間や自然はすべての1つの意志の中にある」みたいな意味です。
「セカンドサイト」も同系列の用語ですね。
しかしタイトル間違われるとは…、期待されてるのかされてないのか…(´Д`)。






■キャラクター
<<亜式>>
主人公。「そいつの目を開かせてはならない」と恐れられている『サウスBLACK SPOT』をシマとするチーム『MADDOLL』の頭。ニードレス。
未発表の原作『NEEDLESS』では亜式君はダウンジャケットを着たチーマーだったのですが、今回は主役になってもらったので記念にホストっぽくしてみました。
原作というのは高校の頃ノートに描いてたモノなのですが、まわりの人物も時代を反映して、ウルトラマンみたいなサングラスかけてたり極度の腰履きだったり、すっごい古くさいチーマーで今回読み返して笑っちゃいました(笑)危ない危ない。
でもよく考えたらこのスーツ、僕が喪服以外で唯一持ってるスーツと同じデザインでした(゚◇゚ゲフ)。
この亜式君、「今井神漫画史上一番凶悪な主人公なんじゃない?」とアシスタントに言われてしまいましたが、そう言えばウルジャンではあんまり凶悪な主人公いなかったですね。
「全能者」のイゴールも物静かな凶悪さだったし。
白砂村の主人公大神のナヨナヨしたイメージが強いのかなあ?(^^)








<<ナラカ>>
本編では名前は一切出てきませんが、この少女は「ナラカ」といいます。
ナラカというのはヒンズー教と仏教で「地獄」を指す言葉です。
日本語の「地獄」は「ナラカ」を翻訳したもので、日本では「捺落迦」とも書きます。
可愛い響きの割に意味は恐かったりして。
第3地区に住む謎のニードレスの少女。
能力(フラグメント)は「扉を開く者(オープナー)」。


<<異形王ジルジース>> チャ−ムポイントはクビのパイプです。 両肩の人間はアダム君とイブ君です。必殺技も用意してあったのですがページの都合で割愛されました(笑)。 続編があれば出します〜〜( ̄ε ̄〜)。 て感じでデザインしました。


<<暗黒冥穴(クリシュナ・ヴァイタラニー)>>
「暗黒冥穴(クリシュナ・ヴァイタラニー)って何語?どういう意味?」
と気になってくれた方のために意味を公開っ。
おおっ!ちゃんと意味がある(笑!

■クリシュナ
ヒンズー教用語で「黒い」の意味です。
「他人の土地への侵入」を暗示しています。
■ヴァイタラニー
ヒンズー教用語で「渡し場」の意味です。
掠奪を暗示しています。




<<キャラ重視↑>> 『NEEDLESS1.5』は64P、『NEEDLESS-死神の聖剣-』は76Pと、過去の『NEEDLESS』シリーズ2作品は長編読み切りでしたが、
今回は34Pという事で、込み入った「ストーリー」は出来ないので、かわりに「キャラクター」重視のスタイルになったと思います。
性格だけではなく主人公のアクセサリーを凝ってみたり、肌に色を付けてみたりして印象に残るキャラ作りを目指しました。
どちらかというと今回は相当肩の力抜いて話考えた方なんです。
いつもは「このページ数の中にどれだけの情報を盛り込めるか」みたいな話の作り方をしているのですが、
今回は「ページ数の中で出来ることをしよう」位に割り切って作ったので
話の内容も大どんでん返しもないし、わかりやすい話でテンポよく読めると思います。

そうそう、「ヒロイン登場シーン」と「床下シーン」描くために僕が「あの映画」だけはお金払って見に行った意味、わかっていただけましたでしょうか(笑)?
取材の効果が出てると良いなあ〜( ̄ε ̄〜)。
…なんの映画かは2003年2月の日記で推理してね★



■○○を探せ!!
残念ながら今回の『NEEDLESSセカンドサイト』には
『背景やエキストラにこっそり隠れている、僕の他の漫画のキャラクター』はいません。
強いて言うなら
■『NEEDLESS-死神の聖剣-』から、イシハラ君
■『白砂村』から、「例のアレ」エキストラに多数

といった感じです。探すまでもないですねえ(笑。

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