■『NEEDLESS・エゴイックロータス』■
ウルトラジャンプ10月号掲載予定。(2003年9月19日発売)32P
2003/9月号(8/19発売)の次号予告にてタイトルも発表されています。


『NEEDLESS・エゴイックロータス』は恒例、『NEEDLESS』シリーズの最新作!
『NEEDLESSセカンドサイト』に続き1話完結です。

■【キャラクター】
←今度の主人公「妙華(たえか)」は
「おだんごオンおだんご」!

要するにおだんごにおだんごが(笑)!
実は以前発表した『NEEDLESS-死神の聖剣-』の1シーンに、今回の主人公の姿がこっそり描かれているぞ!
まだ持ってる人は是非探してみてください〜!

■【ストーリー】
ある時、『街』を走るリニアカーが、なんと『壁』へと突っ込んでしまう。
『BLACK SPOT』側に放り出されてしまったひ弱な『市民』、エータとカイは、はたして『街』へと戻れるのだろうか?!

『BLACK SPOT』と『街(シティ)』を隔てる『分厚い壁』。
その「壁」が、それぞれの住人にとってどんな意味を持つのか?が今回のテーマ。
しかしその表現方法は、今までの『NEEDLESS』シリーズとは大きく違うタッチになっていて、 前作までの『NEEDLESS』を知っている方にはきっと驚きの内容になっていると思います。

■『NEEDLESS・エゴイックロータス』の裏話■
■エゴイックロータスって何?

「エゴイック」という英単語が本当にあるのかは知りません(笑。
「エゴイズム」とかは聞きますけどね。
「エゴイックロータス」という単語は「セカンドサイト」と同じくオカルト用語で、
「魂の蓮華」という意味で使われますが、「解脱(げだつ)」みたいな言葉だと思われます。

詳しく書くと、「もともと人間には超能力が備わってるはずなのにそれを扱えないのは、この「エゴイックロータス」と呼ばれる蓮華状の皮膜が魂にまとわりついているからだ」という思想の事です。
無欲で献身的な人生を転生の度に繰り返すことで、この蓮華の花びらが一枚一枚開花していき、やがてついに本来の力が使えるようになる。解脱が出来る。というものです。
要するに…『NEEDLESS-解脱-』というタイトルなんですね。うわぁかっこわるい。

■ピンクキャッツって何?

『BLACK SPOT』のとある場所に建つ、「ピンクキャッツ」。
そこは従業員が全員女の子の喫茶店。

前作「『NEEDLESSセカンドサイト』では男だけで構成されているチーム「MADDOLL(マッドドール)」が登場しましたが、今回は
女の子だけで構成されているチーム「PINKCATS(ピンクキャッツ)」のお話です。

→上はボールペンで描いたラフ。
意外と雰囲気出たのでそのままトレースしてペン入れした清書が下。
看板に書かれている文字は「PINKCATS」。A以外の文字が逆さになってて、猫が「P」になっています。

清書では窓の部分に下絵にはなかった文字が。
左が「カフェ&ランチ」右が「BLACK SPOT」と書かれています。
「喫茶ピンクキャッツ・BLACK SPOT支店」みたいな意味でしょうか。
もともと「ピンクキャッツ」という名前は妙華を中心とするチームの名前なので、
他の『BLACK SPOT』および『街』にも支店が存在するのかは謎。





■キャラクター
<<妙華(たえか)>>
主人公。
本能のままに生きている、パンダが好きな少女。
今回は副題が「解脱」みたいな仏教っぽいイメージなので、一部「中国」路線でデザインしてみました。 下の「杏杏と呑呑」もそうだし、パンダが出てきたのもそのためです。

『BLACK SPOT』の住人はほとんど日本人ぽいのに何故、「妙華・杏杏・呑呑」の様に漢字の名前の人間と、 「カイ・エータ」の様に英語っぽい名前の人間がいるのかはツッコまないでください(笑。
ギャグシーン以外、話に関係ないモノはカットしまくってるので、作品の中には一切描かれてませんが 喫茶「ピンクキャッツ」のリーダーというか店長みたいな位置でしょうか。





<<杏杏と呑呑>>
「杏杏と呑呑」と書くと読みにくいですが「あんあんとのんのん」です。
ピンクキャッツの中国娘っぽい従業員。
2人の着ているのは「喫茶ピンクキャッツ」の制服。このお店には男の店員はいないので妙華以外全員この服を着ています。
杏杏はこの服のまま外出してるようです(笑。
今回原作版『NEEDLESS』からシングルカットするに当たって、この2人はとあるアイドルをモデルにデザインし直しました。 誰だかわかるでしょうか…( ̄_ ̄)?
『NEEDLESS』ではないようだが、『BLACK SPOT』の住人としてキモはすわっている様子。


<<カイ&エータ>>
『街(シティ)』のヒヨワなお坊ちゃんとお嬢ちゃん。
許嫁なのだろうか、お互いに好き合っているようだ。

「カイ」「エータ」という名前は、
「ようこそ!ドロネシア道具店へ!」の「オメガ&プシー」に引き続き、
ギリシア文字から取りました。適当です(笑。
列車事故で『BLACK SPOT』へ放り出されてしまう。

前回『NEEDLESSセカンドサイト』では黒っぽい画面作りを目指したのですが、今回は「白っぽい画面にしよう!」と思い、なるべく白いキャラクターをデザインしました。
というわけで、横の絵はラフだから白いんじゃなくて、ほんとにこんなかんじのデザインなんです。
髪も服もほとんど白にして画面をどこまで維持できるか、みたいな。 

結果は…  …無謀でしたすみません(笑。


<<殺し屋>>
謎の殺し屋。
殺し屋2のデザインが割と好評だったようでびっくりしました。

もともと、どうでもいい敵キャラクターを「殺し屋1」としてデザインして、 髪の毛の先をくるっとまるめたんですよ。
で、次にこの「殺し屋1」とコンビの「殺し屋2」をデザインしたんですが、
「毛先のカールが殺し屋1には1つなら、殺し屋2には2つつけとけばいいや」
と思って髪の毛の両端をカールさせたらなんかどうもバランス悪くて。
「じゃあヒゲの両脇も伸ばしておけばいいか」などといいかげんに考えて、結局4つも突起がついてしまったんです。
トランプの王様みたいになってしまいましたね殺し屋2。
読み切りでは「愛される敵キャラ」を作れるよう目指してますのでこれはこれで馬鹿でいいかな、と思っております。


<<肩の力抜きすぎ>>
深刻すぎる漫画や文字ばっかりで読みにくい漫画は嫌いなので今回も内容を詰め込まないようにしました。

わかりやすいキャラ作りももちろん、描いてて楽しいテンポで作りました。
「ここをこうしたら面白いかも」と好き勝手にイタズラしまくって出来た作品です。

最初は「パンダ好き」というだけの設定だった主人公「妙華」。
そのうち、「じゃあパンダに乗ってくるはず」「パンダは微妙に可愛くない方が面白いかも」とか色々付け足していくウチにとんでもない主人公が完成してしまいました(笑。

出来てみたら『NEEDLESS』というより、『ドロネシア』に近くなってしまったかもしれません。
『全能者』や『セカンドサイト』と同じ様なつもりで読むとビックリできると思います。

あと、前作『NEEDLESSセカンドサイト』は全体的に黒っぽい画面でしたので、
今回は意図的に「白っぽい画面」を目指しました。

「カイ」と「エータ」のデザインも出来る限り「白」を残しました。
まったり漫画なのでそれもありかな、と思ったのですが、いかがでしょうか。


■○○を探せ!!
『NEEDLESSエゴイックロータス』の『背景やエキストラにこっそり隠れている、僕の他の漫画のキャラクター』 をさがそう!というコーナー。今回は…

■『NEEDLESS-セカンドサイト-』から、マッドドールの「亜式」と「ヒゲの男(名前なし)」

……またもや探すまでもないですねえ(笑。


■IDカード
『街(シティ)』に住む『市民(シチズン)』は
「通常の市民」と「貴族」とがいて、貴族には階級が存在します。
貴族達は偉い順に「公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵」になっています。
カイとエータはどちらも子爵(ヴィスコント・ヴィスコンテス)階級のようです。
貴族の階級はIDカードにも明記されています。

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