■1巻表紙の裏話■


■もしかしたら逆だったかも?
Aがコミックス『NEEDLESS1巻』の表紙、
Bが『ウルトラジャンプ2004年7月号』の表紙の下絵。
この2つ、ご存じの通り発売は同時だったため、同じ時期に描いたモノなんですが、
実は、「どっちをウルジャンの表紙にしてどっちをコミックスの表紙にするか」は直前までまったく決まってなかったんです。
つまりBがコミックス表紙、Aがウルジャン表紙になってた可能性もあったって事で。

■なくなっちゃった共通点
最初、「発売が同時」という話を聞いたとき、
『NEEDLESS1巻』表紙と『ウルトラジャンプ』の表紙に「何か共通点を持たせたら面白いかも」、と思ったんですよ。
例えば「色違い」だったり、「同じイラストを部分的に流用」したり、「同じ構図でポーズだけ違う」とか。
もし「流用」が出来れば作るのも楽だし(笑)、
本屋で片方を見て気に入ってくれたお客さんがもう片方も発見しやすいかもしれないじゃないですか。

で、どうやったら2つの表紙をリンクさせられるかと思って色々考えた結果、
ブレイドとイヴを別々に何パターンか描いて、
それを組み合わせたり外したりして10通りくらいの下絵案を作ってみたんです。
で、それを編集部に見せて選んでもらったんですよ。

最初僕はCをウルジャン表紙に、(画像は下)
Bをコミックス表紙に、と考えてたんです。


僕がコレを推した理由はいくつかあって、

1・最近のウルジャン表紙は女の子ばっかだったんで、男だけの表紙にしてみたかった。
2・ウルジャン表紙は文字やアオリがたくさん入るから、少しくらいスペースが余ってても大丈夫だろうと思った。
3・コミックスからイラスト流用が出来て楽だ(おい!笑)。

だったんですが、

結局編集部が選んだのはAとB(笑。
全く共通点のない2枚が選ばれてしまいました。

用意したパターンが無駄にならなかったのはいいですが、
最初の陰謀がことごとく無意味に(笑。

で、最後に選ばれた2枚を、どっちをコミックスにしてどっちをウルジャンにするかを決めました。
ちょっと迷ったんですが、
イキオイがあるBをウルジャンに、
キャラのデザインがよく分かるAを
コミックス表紙にしました。
コミックスの方はバキッとしたアニメ塗り、
ウルジャンの方は(バックのブレイドだけですが)油絵っぽい塗り方にしてみました。
…いかがでしたでしょうか。


実際はウルジャンとコミックスの発売日は1日ズレていたので結果的にコレはコレでアリなんですけどね。
…楽しようと思った僕が甘かった(笑。





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