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ケイブンシャミニ百科
■ケイブンシャのミニ百科シリーズ。

この紫とピンクのしましまが、今はなき「ケイブンシャ(頸文社)」の「ミニ百科シリーズ」のトレードマーク。
(後には紫一色になっちゃったけど。)

昭和58年頃から発刊。縦の高さは15cmにも満たない。
小さいけど分厚い、子供向けの百科事典といった感じでしょうか。一冊650円ほど。
当時のコミックスが350円くらいだったので、倍くらいの値段ですが、それでも熱中して読んでました。

当時の本屋さんには必ずと言っていいほどこのケイブンシャコーナーがあって、 このピンクと紫が、楽しげな未知の世界に誘ってました。

トータルで1000巻近く出てた模様!

記念すべき1巻目は「全怪獣怪人」大百科。
その後プロ野球・ヤングタレント・野生動物・つり入門・昆虫・おりがみ・恐竜・星占い・鉄道模型・アニメ・プラモデル・ラジコン・オマケシール・心霊写真などなど…、
なんでも百科になってました。
面白いのでは「世界のポリス大百科」とか「うんちの大百科」なんてのも。



■エピソード
僕は「懐かしモノ」が好きです。
コレクターとかでもなく、ただ漠然と好きなだけなんですが、

僕の漫画が「ちょっと80年代の少年漫画テイスト」なのも、
「白砂村」なんてレトロチックな漫画描いてるのも、
プロフィールの趣味に「ビックリマン集め」と書いてあるのも、
「懐かしモノ好き」だからなんです。


今回はそんな懐かしモノのエピソ−ドを書きます。


小学生の時。
遠足に行った時の話なんですが、
バスの中での余興のひとつで、
友達が持っていた「怖い話」の本を僕が朗読した事がありました。

その本は、「ケイブンシャ」という出版社が出した、
一応小学生向けの、小さいけど分厚い百科シリーズみたいなものだったのですが、
ハンパじゃなく挿絵が怖かったんですよ。
話も怖かったですし。

バスの中はキャーキャー言って好評だったのですが、
みんなは聞いてるだけだし怖かったら耳ふさげばいいだけの話なんですけど、
読んでる僕は一番頭に入ってくるし、挿絵が目に飛び込んでくるし…。

結局読んだ僕自身が一番怖くなっちゃって(笑)。
それからしばらくずっと頭から離れなかったんですよ。
強烈な記憶になって頭に残ってたんです。


それから十数年後。

いつの間にか「ホラー大好き」(笑)になって、
「懐かしモノ大好き」になってた最近のある日。

趣味で、絶版本ばかり置いてある中野の古本屋に行った時。
その「ケイブンシャ」の大百科を見かけたんですよ。


僕が子供の頃の本屋の一角には、必ずと言っていいほどこの
「ケイブンシャの大百科シリーズ」のコーナーがあって、
釣り・プラモ・恐竜・超能力・もちろんオマケシールまで、ありとあらゆる大百科が並んでました。

今はもうケイブンシャはなくなってしまい、そういうコーナーもなくなってしまいましたが、
当時あまりにも人気があったため、あの天下の小○館が「コロタ○文庫」なんてパクリ豆辞典を出したくらいで(笑)。

で、当時「超能力」「怪談」がブームで、バブルだった事も手伝って
今じゃ全くと言っていいほど見かけない、
その手の「漫画のネタになりそうな面白い本」があふれてたんですよ。

それで懐かしいなと思って
今の僕の趣味である「怪談モノ」の百科を数冊買って帰ったんですが、

家に帰って読んでいたとき、

いきなりその記憶が蘇ってきたんです。

小学校の時、遠足で読んだ怖い話の本。
すっかり忘れてたんですけど。

たまたま「資料に」と手にした数冊の本の中の1冊、それがまさに僕が朗読した本だったんですよ。
なんという偶然。

僕が「ホラー好き」になっていなかったら、
「懐かしモノ好き」になっていなかったら、
あの本屋に行っていなかったら、
この本には再び出会えなかったはずです。

友達のモノだったのでタイトルすら知らなかった本に、
十数年ぶりに再会したんです。






その本は、ケイブンシャの大百科シリーズ258「恐怖の怨霊2大百科」というタイトルでした(笑)。

258巻というのも驚きですが(僕が持ってるので一番新しいのは620巻越えてますが)
運命の再会をして大感動した本が恐怖の怨霊2大百科て(笑)。

まあいいか。

当時のトラウマが、最高に懐かしくて嬉しい感動に変わったエピソードでした。




で、
「いくら小学生の頃死ぬほど怖かったモノでも、今見たらたいしたことないんだろうな〜」
などとノスタルジーなほんわかした気分で読み進めてみたんですが…



















超怖ええー Σ(@□@|||笑)!!



今見ても死ぬほど怖ええ〜(>▲<)!!

トラウマになるわけだ(笑)。
挿絵と言うより写真を加工して作った画像なんですが、
白黒で、荒い印刷も手伝って、今でも充分通用する怖さになっておりました。

…再度トラウマになりそう(笑)。








<以上は2007年の日記「ひとりごと2」から引用>