テレカード(モンスターカード)
【美】 【萌】 【旨】 【妖】 【多】
商品名:「テレカード」、 オマケ名:「モンスターカード」
1987年頃meijiから発売。50円。
チョコスナック(チョコが挟まったビスケットサンド?)。パッケージは箱。
おまけはシールではなく「テレホンカード」のパロディ。

フランケン・ポセイドン・スフィンクスにワルキューレにネッシー・果てはかぐや姫まで!
世界各地の怪人・モンスター、伝説上の動物やおとぎ話のキャラクターがテレカそっくりのカードに!

絵もうまくてかわいい女の子キャラもいて、大好きなシリーズです!





■テレカの思い出
あ、テレホンカードについてちょっと書いておきますね。
今でもエロゲの初回限定特典などでまだ作られてる様なので(笑) ご存じと思いますが一応その歴史・ブームなど。

昔よくあったテレカプレゼントも今はクオカードに変わっちゃったし、
携帯電話が発達した現代ではまず電話ボックスがないもんねー。

僕の小さい頃はテレカなど無く、10円で公衆電話を使ってました。
主要な駅や街角の至る所に公衆電話や電話ボックスがズラアあっと並び、サラリーマンが行列を作ってました。
でもこれ、10円を持ってないとかけられません。100円も使えるのですが100円入れるとおつりが出ない仕様。

当時携帯なんかない僕らは、
これまた今はなくなってしまった「名札」の裏の中に、
常に緊急連絡用の10円玉を入れておくのがデフォでした。
でも落としちゃったり駄菓子買っちゃったりいつの間にか消えてるんですよね(笑)。

そこに登場したのがテレホンカード!!
これでもう10円玉をじゃらじゃら持ち歩かなくて良い!って事で爆発的に普及。
公衆電話が次々とテレカ対応機になっていきます。

ですぐにアイドルやアニメなどの絵柄のテレカが登場!
お金と違って他のことに使ってしまわない(換金できるけど)テレホンカードは親も安心して持たせておけるって事で、
塾へ通う子供などが、今で言う携帯電話の様にテレカを持たされるのが普通になり、
切手やオマケシールと並んで子供の間でも「テレカ集め」がブームとなります。
1枚最低500円はするテレカを何枚持ってるかが子供の…いや大人も含めステータスだったわけです。

僕が子供の頃は街のあちこちにテレカショップ(今で言う金券ショップだけどほとんどテレカ)があって、
子供の小遣いではあんまり買えないので公衆電話横に捨てられてる使用済みテレカ拾ったり(笑)。

ジャンプの「応募者全員サービスプレゼントと称した通信販売では50度数のテレカが1000円以上のお値段で買えたり(損してるよ!笑)。
すばらしいブームのボッタクリ感!!

あそういや小学校の卒業記念でテレカもらったわ。そういう世代なんですよね。



■テレカの特徴
←この子供の頃から持ってるテレカ。
「これぞテレカ!」ってデザインじゃないけど参考に。

●上に白いオビがあって(画像のテレカにはないけど)、1.5.10.30.50などと目盛りが振ってある。(ここに使うと穴が開く)
●矢印が書いてあって、「矢印の方向にお入れください」って書いてある。

●右下などに例えば50回使えるなら50って「度数」がでかく書いてある。(画像では小さいけど。)
●左下になぞの二重線。



●裏は濃い銀色っぽい色で、細かい注意書きがいくつか書いてあるってかんじ。

折り曲げたり汚したりするなって書いてあります。



でテレカードはこんな感じ。
目盛りがあって、矢印があって
「矢印の方向から戦ってください」とか書いてあって、
「50度数」の代わりにパワーが書いてあって、
なぞの二重線があって



裏が濃い銀。

そっくりでしょ?

こっちにも折り曲げたり汚したりするなって書いてあります。

■トレカはテレカのパロディ

でそのテレカブームにかなり早い段階で乗ったのがこの「テレカード」!
このテレカを模したオモチャは「なめねこ免許証」が流行った時みたいにブームに。

それまでライダーカードとか野球チップスとかありましたが、
メンコ大かそれより小さくて、角も角張ってて、材質もざらざらしてる只のボール紙ってかんじで、
それより高級感あるオマケと言えばもっぱらビックリマンをはじめとする「シール」が普通でした。


←■「SDガンダム」カードダス(1988)
つまり後に登場するカードダスやPPカードもみな、
この「テレホンカードの風のパロディオモチャ」として登場したわけです。

「知ってた情報」だと思うのでアレなんですが、
コレ、「カードコレクションブーム」を知る上で結構重要なんです。

日本のトレーディングカードって基本「テレカのパロディ」なんですよ。
ほらアメリカのトレカとか端っこがとんがってるでしょ?
でも日本のカードダスPPカードその他お菓子のオマケとかって角丸いのが多いでしょ?
で上に矢印とか書いてあってパワーやメッセージがある。
あれは全部テレカのデザインから取ってるわけです。


←■「聖闘士星矢」カードダス(1988)
ちなみに記念すべきカードダス第1弾は「聖闘士星矢」。
1988年に発売。
後に上の「SDガンダム」や「ドラゴンボール」などが次々発売。大ヒット。
「凋落したビックリマン」に取って代わり「シール」から「カード」ブームになっていく。


←■「聖闘士星矢」カードダス2弾(1988)
こちらは第2弾?と思われるカードダス。
矢印は逆だがぐっとテレカっぽいデザインに。
度数っぽいパワーがあったりお約束。

←■「聖闘士星矢」PPカード1弾?(1988年頃)
こちらは同時代の駄菓子屋の引き物「PPカード」。
やはり矢印の向きは逆になっているが
テレホンカードがモチーフになっている。



余談だけど、後にPPカードは4弾か5弾くらいでカードダス第1弾と全く同じ絵柄(2個上の画像)のモノを出す。
カードダスとPPカードはそれぞれバンダイとアマダでライバル関係にあったはずなんだけど…。
まだ出たばっかの頃は仲良かったのかな?





一方この「モンスターカード」は
1987年発行の本に「もうすぐ2弾がでるぞ!」って書いてあるので、
少なくとも第1弾は発売済みと言うことになります。
というわけで、 まだカードダスが生まれる前に テレホンカードのパロディオモチャをこんなに精巧に作ってしまった
このテレカード(モンスターカード)の先見の明はすごいんです!


ただあまりに似すぎてて、
子供がホントのテレカだと思って公衆電話に入れちゃうイタズラが起きた様で、
弾が進むごとにあんまりテレカに似せすぎないデザインに変わってしまいました。
裏も銀じゃなくてオレンジ色になっちゃいました。
残念!!
そういえば後に発売されたカードダスも、矢印が逆向きだったりガンダムは裏がオレンジでしたよね。
似せすぎると怒られるんですね。

精巧に作りすぎたパロディオモチャがジョークとして受け入れてもらえないのはカワイソウだけど、
僕もう当時「ホントに使えたらいいのになー」って思ってました。






かわゆいマーメイド。
第1弾のモンスターはみんなかわゆい。
パワーも70しかなくて微笑ましい。

弾が進むとネッシーまで登場。





全てのモンスターを倒す無敵のカード、
エクソシストカード!!

陸軍はオーディン率いる地上軍、サタン率いる地底軍に分裂し対立!!
3弾くらいになると、ストーリーは地上軍・地底軍・海軍・空軍・傭兵軍、
5軍団の全面戦争に突入!


海軍司令官ポセイドン
彼は友人であり地上軍総司令官オーディンの娘、ワルキューレに片思い。
要するに元同僚の娘に惚れるロリコン(笑)。



海獣師団長のワルキューレ
一方彼女は空軍師団長イカルスに片思い。

こんな可愛いけど、あくまでモンスターなので
海獣をあやつって船を沈めるのがお仕事(笑)。


こちらが
空軍師団長イカルス
パワーアップ前は上の方にあります。


なんとかぐや姫まで参戦!!