■『ようこそ☆ドロネシア道具店へ!』■

ウルトラジャンプ12月号掲載。(2002年11月19日発売)32P

「ようこそ☆ドロネシア道具店へ!」は
初の「ファンタジー」系ジャンル
■ストーリー:
花の都・商人の街”ウェンデル”で新しく道具屋を始めたばかりの少女「ドロネシア」
見習いの商人である彼女の店に突然、「看板屋」を名乗る男「サイト」が現れる。
果たしてこの道具屋に、どんな客が来るのだろうか?

今までにない雰囲気のおねいさんキャラも登場ですっ。
是非読んでみてくださいませ〜。m(._.)

今まで自粛してたんですが、「ギャグ描け」との声をたくさんいただきましたので描いてみました。
〜( ̄ε ̄〜)乞うご期待っ!
…で、毎回お願いしてますが、ギャグは意外と票が集まらないので(笑)是非巻末アンケートの方ご協力おねがいいたします。
また今度ギャグが描けるようにっっ!m(._.)m

●ファンタジージャンル
実はアンケートの「今後どんな漫画が読みたいですか?」の項目で
一番多くいただいたのが「ファンタジー」だったのと、
最近「ラグナロクオンライン」というファンタジーRPG系のネットゲームをちょぼちょぼやったのも手伝って
とうとう剣と魔法のファンタジー風漫画を描いてしまいました。
商業誌はもちろん同人誌も含めて、ファンタジーを発表するのは今回が初めてなんですが、中学の頃はバスタードとかロードス島戦記とかフォーチュンクエストとか読んでたんでファンタジー漫画を大学ノートに描いてました。全19冊(笑。
『オリジナルNEEDLESS』ともども未発表なのでそのうち描き直して発表したいですね〜。

■『ようこそ☆ドロネシア道具店へ!』の裏話■
■タイトル
もともとこの漫画の企画名は「看板屋」でした。
「サイト」と「ドロネシア」、どっちが主人公?
と聞かれると、僕はサイト6ドロネシア4って感じですが、割とどっちでもいいです(笑。
この2人、ボケもツッコミもリバーシブルですし。

でも「看板屋」はタイトルに向かないだろうと言うことで
「ようこそ☆ドロネシア道具店へ!」になりました。

もともとキャラの魅力だけですべてが解決するような漫画がイヤなので、
『全能者』や『NEEDLESS-死神の聖剣-』の時もそうだったんですが、「主人公級の人はいるけど誰が主人公でも良い」みたいな神の視点的な作り方が多いので、まあいいか、という感じで(笑。

が、
他にもタイトル案として、

「売れない道具店」
「DESTROY CRYSTAL〜ツールズ通りドロネシア道具店〜」
「DESTROY CRYSTAL〜ツールズ通り5番街〜」
「4人の商人」
「ドロネシア道具店の憂鬱」
「ツールズ通りの閑古鳥」
「destroy Crystal」
「ドロネシア道具店」
「ツールズ通り3丁目」
「ツールズ通り5番街」
「ダイナマイト商人」
「商魂ダイナマイト!」
「燃える商魂」

などがありました。
…1発でボツとわかるものがかなり混ざってますが(笑。


「DESTROY CRYSTAL」(デストロイクリスタル)というのは、僕が中学生の頃ノートに描いてたファンタジー漫画です。ロードス島戦記とかバスタード初期とかFFとかがモチーフになってますね。
今回の「ウェンデルの街」という舞台もそこから取っています。
これの後、高校の頃描いた『NEEDLESS』は、シングルカットして練り直してすでにウルジャンで外伝みたいな形で発表させていただきましたが、今回はじゃあこの『destroy Crystal』メジャーデビューさせようかってことでこのタイトルつけたんですが、これだけ聞くと割と意味不明なので却下されました(笑。



■キャラクター <<サイト>>
彼は看板屋なので、「サイン」みたいな”見るためのもの”の意味合いを持つ名前にしたいな〜と考えてこうなりました。
響きがちょっと弱いので濁点つけて「ザイト」とか、「サイド」とかにしようかとも思いましたが、意味のない名前を付けるのが嫌いなのでそのままつけました。
「侍ダイナマイト」の主人公宮本と髪型似てますが、サイトの方が後ろ髪が多く、全体的に下に下がってツンツンしてます。
たれ犬耳をイメージして描くとうまくいくとおもいます。

<<ドロネシア>>
「ドンキホーテ」に登場?する、絶世の美少女、「ドゥロシネイア・デル・トボーソ」からもじってつけています。
彼女の髪型は『白砂村4』の天照大神と同じおだんごです。
サイトの名字「エルシッド」も、サイトの口上に登場する「サンベニート教会」もドンキホーテに登場する単語です。

<<プシー>>
「闇商人(ダークトレーダー)」の「ψプシー」と「Ωオメガ」は
ギリシャ文字の最後の2文字からとりました。
けしてやばい意味ではありません。
プシーは2種類デザインしたんですが、結局2つの中間のイメージになりました。
服は左側の2のイメージです。
もともとギャグは票が入らないので(笑)、キャッチーなキャラでも出すかて感じでデザインしました。

<<オメガ>>
2人ともせっかくファンタジーなのでモンスターっぽい、クリーチャーっぽいデザインにしました。
オメガ全裸だし(笑。
オメガは顔の半分、鉄製と思われる仮面をかぶっています。
左半身は機械が組み込まれているようです。
肩の丸いパーツは左目のかわりにもなるようです。
目のクマはプシーにいじめられてできたものではありません。たぶん(笑。





<<蜘蛛>>
巨大蜘蛛。ツチグモちゃんといいます。
原稿ではしましまになってデザイン変わっちゃってますがだいたいのフォルムはこんな感じです。
この作品描いてからハリーポッター見に行ったんですが、そっちでも巨大蜘蛛が出てて一人でウンザリ(笑。
召還獣です。





<<テンション↑>>
ウルトラジャンプで発表した順番を見ると、
『NEEDLESS』→『呪力戦隊リクワイヤー!』→『侍ダイナマイト!』→『全能者』と来て、
また『NEEDLESS-死神の聖剣-』と、一回りした感じになったので、
次は『リクワイヤー』か『侍ダイナマイト!』みたいなの描こう!
と思って、2つを混ぜたテンションの漫画を目指したのがこの作品です。
ラストのオチのシーンなんてリクワイヤーの絶叫シーンそっくりだしね(笑。

<<サイトの口上完全版>>
もちろんあの方のせりふがもとになっている、サイトのクソ長いあの口上!
「入りきるだけ入れてください。でも入りきらない方がいいです」
という訳の分からない写植指定で提出したため(笑)、
若干入りきらなかったサイトの全文を公開だ!
「わたくし、姓はエルシッド、名はサイト、人呼んで看板屋のサイトと発します。 サンベニート教会で産湯を使い、 西へ行きましても東へ行きましても、とかく土地土地の戦士さん僧侶さんにご厄介かけがちなる若造です。 この度は不思議な縁もちましてこの花の都・商人の街ウェンデルにお邪魔しております。 以後、見苦しき面体お見知りおかれまして、向後(きょうこう)万端引き立って 宜しくお頼み申します。





■世界観
<<ウェンデル語>>
この世界では、日本語とウェンデル語が併用されています。
ウェンデル語は英語と似てまして、
一応各アルファベットは図のように対応しています。
漫画の中ではかなりいい加減に使ってますが、コレを見ながら、
なんてかいてあるのか翻訳してみましょう。
ポケモンのアンノーンみたいですね〜( ̄ε ̄〜)。
くだらねえ…(笑。
■○○を探せ!!


…というわけで、恒例
『背景やエキストラにこっそり隠れている、僕の他の漫画のキャラクターを探せ!』笑

今回の『ようこそ☆ドロネシア道具店へ!』には…
■『あんごろもあちゃん』からたごさくが2カ所。
■『白砂村』からは産巣日・大神・迦具・弥都波・錺・佐野刑事・鹿屋野超空・くしなだ
■『侍ダイナマイト!』から、佐々木小次礼郎、宮本無沙衛門
■『NEEDLESS』から、アダムノイシュヴァンシュタイン・マザーブラック・色即
■『NEEDLESS-死神の聖剣-』から、ダーツ・華夏・セト・アダムブレイド

なんかが紛れ込んでいます!
というか他の町人とかは未発表の「destroy Crystal」のキャラがほとんどなので知ってる方はいませんね(ひでえ)。
みなさん僕の同人誌などを手に入れる機会があったら探してみてね!
というか買ってください(笑。



【もどる】