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ヴォヤキにっき

にっき2012年10月分






■ 肺炎日記

休んでる間何してたかご報告です。
殴り書き注意。メモみたいなモンなので文章安定しません。


■風邪から肺炎へ


ちょうど3DSLLが発表された時
最初は夏じゅう風邪を引いてたんですよ。

ものすごい寒気と熱。
咳をすると頭蓋骨の後ろ半分が吹き飛んだみたいな激痛。
だから極力咳をしたくないんだけど、咳して痰を出さないとゼーゼー言い始めて呼吸が止まりそうなので仕方なく咳をする。

「寒い寒い」言いながら布団くるまってたかと思えば2時間後には「暑い暑い」いいながら水のシャワーを浴びる。
体温調節が全くできない状態。

そんな「明日には少しはましになるだろう」って思い続けて2週間。
風邪薬一瓶全部飲み干しても全く改善せず。
いくらなんでも治らなさすぎる!
ってことでようやく「風邪じゃないのかも」って思い始める。


で病院行ったら
「肺炎だね。今すぐ入院しないと!」
どうやら風邪こじらせて「肺炎」になっちゃってたみたいです。

診断:「マイコプラズマ肺炎」。必殺技みたい。

でもその時はまだ連載落とすつもりはなかったので、ヒキコモリのサガで
「自宅療養でなんとかなりませんか」とか言っちゃう。

医者「じゃあ3日後再検査して、悪化してる様なら即入院だからね!!」

CRP(C反応性蛋白)っていう数値、健康な人は0.1未満らしいんですが、10以上ありました。
相当やばかったらしいです。

ただ3日後にはそれが7くらいに下がってて、入院ギリギリ回避。

ただ、その後上野動物園のパンダの赤ちゃんが「肺炎」で死んだってニュース!
自分的にはすごくタイムリーで。
「え?肺炎って死ぬ事あるの?」って知ってガクブル。
いやどんな病気でも抵抗力のない子供や老人なら危ないと思いますが、とにかく怖かった。





■肋骨骨折

で、肺炎も峠を越えて快方に向かっているかなと思い始めたある時。
仰向けで寝ていて、咳をした拍子に、右の脇腹から

「ブギっ!!」


って音が響く。


その瞬間、激痛とともに体が硬直して動かない。
正確には激痛で全く動けない。そのまま数分固まってました。
ちょうどギックリ腰の脇腹版。

「え?何?」痛みでひや汗がでるくらい。
1mmでも体のどこかを動かせばこの激痛が何千倍にもなる事が分かってるので動かせない。

この時は、肉離れとか、横隔膜とか、筋肉とかがイカれたかと思ってたんです。
数日すれば治るだろうと。でも全く良くならず。

しかし悪い事にこの日は土曜日の午後。月曜になるまで病院は開かない。
救急車呼ぼうかと本気で悩んだんですが、結局、
これでもかというくらい右に体を折り曲げたまま、秒速1cmくらいの牛歩で 日曜の夜の救急外来に歩いて行く(笑)。
もし尿管結石をやってなかったら間違いなく救急車を呼んでいただろうってくらいの痛み。

病院まで歩くのがやっとで、病院ではずっと車いすに乗って押してもらっていました。


でも…夜間の救急なんていくもんじゃないですね。
わんわん泣きまくる風邪の子供がうじゃうじゃ。 それとごく一部ですが、過保護すぎない?って親。
実はこの時、全く余裕がなかったのでマスクをしていかず、風邪を再度うつされました(笑)。

僕は見た目血も出てないしドコも切断してないし、小さい子供でもないので待たされに待たされて2時間。

出てきたのは20才そこそこの若い女の先生二人組。確実に医師免許取りたての新米。
何から何まで手元がおぼつかない。

死ぬほどカルテに何か書き込んでいるが、有用な情報は何1つ書いてなかった事が後に引き継いだ先生によって判明。
どうでもいい問診が繰り返されていく。
どうやら人物像を第一印象で勝手に作っているらしく、それにあわないと何度も同じ質問が繰り返される。

若造「お酒は飲みます?」
俺 「いえ全く飲みません」
若 「じゃあ晩酌程度に少量飲まれるって事ですね」
俺 「いえ」
若 「あっじゃあ最近はお酒飲んでないんですか」
俺 「いや最近とかじゃなくて全く飲まないんです」
若 「じゃあたしなむ程度で」
俺 「いやだから全然飲まないって言ってるじゃないですか」
若 「え?全く飲まないんですか?」
俺 「はい飲みません」
若 「お酒ですよ?少しも?」
俺 「はい」
若 「はあ…」

ってな具合。一事が万事の調子。自分がよっぽど酒が好きなのか、そんなに肝臓悪かったのか?

そこでCTレントゲン血液検査尿検査 ありとあらゆる検査を色々やるも原因不明。
結局痛み止めを渡されただけで返される。 何の為に行ったんだ…。

その日からさらにベッドで寝られない日が始まる。
強烈な脇腹痛で横になれないんですよ。
仕方が無いのでベッド脇で、カタカナの「ヒ」の字みたいにして地べたに座り、
両手をベッドの上にのせて1・2時間ほど居眠りするだけの日々。

数日後。もとから予約してた日が来たのでまた病院へ。痛みは全く治まっていない。

そこでようやく今回初の良い先生に出会い、診断が。

「肋骨折れてますね。」


正確には肋軟骨挫傷っていうらしいです。
肋骨の前以外の部分(脇腹から後ろの部分)は軟骨で、折れていてもレントゲン映らないんだそうです。
だから救急外来にいた新米の先生には2時間かけても診断できなかったわけで。
その先生は手によるトントン叩いたり触ったりの触診で簡単に突き止めてくれました。

つまり、肺炎であんまり咳をしたモンだから、寝たきりで圧迫されてて弱ってた肋骨がポッキリいったと。
床ずれみたいに肋骨が悲鳴上げてたんでしょうね。

ただ、手足と違って、肋骨骨折にギプス巻くわけにも行かず、
コルセットみたいなモノももらえず、痛み止めの飲み薬とゲルの塗り薬をもらえただけ。

家に帰ってからはベルト、ネクタイ・バスローブの紐など家中の紐状のモノで
脇の下からへその下まで、胴体を完全にぐるぐる巻きにした状態。
息をして肋骨が少しでも膨らんだりすると激痛なんですよ。

息を吸うごとに激痛なので、常に激痛って事です。
良く漫画で「アバラを数本やられただけだ!」てありますが、1本でも無理でした。相当苦しいですよ。

息だけでも痛いってことは、あくびやゲップでも命取り。
なのに肺炎で咳は出やすいという地獄状態。
咳やくしゃみなんて1度でもしたら、5分間は微動だにできないくらいの激痛なんですよ。

で、老人みたいなソロソロ生活数日後…
ここでウトウトしてて忘れてて、くしゃみをしてしまう!!!
その拍子に、今度は折れている右ワキをかばっていたばっかりにあっさり左肋骨が「ブギイイッ!!」!!

こんども同じ音でした。体の奥から走る音。
息が止まるほどの激痛。
こうなってからが地獄!!
両サイドの肋骨がやられたおかげでどっちにも体を曲げられず、
肋骨が1mmでも動いたら地獄!
ただでさえ寝られなかったのに激痛が倍以上に!

今は治ったんですが、
ごく最近まで横向き(側面を下)には寝られない状態でした。
また寝返り=横向きになる事なので、寝返りした瞬間激痛で目が覚めるので安眠は出来ず…。


あとはもう…原稿を上げるのも一苦労の1ヶ月間でした。





今回よかったのは1つだけ。
なんと、禁煙に成功しました。

まあそりゃ…ベッドから一歩も動けない状態で始まった肺炎。
息を吸うのも苦痛だったんでタバコなんて吸う状態じゃなかったんですよね。

おかげで治った後はすごい太りましたが、
健康の価値を再認識。

ドコも痛くないってすごい事だ。